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Meguru開発秘話

Meguruを製作するにあたって困ったこと

困ったこと…全てです。本当に初めての電気自動車の製作ということで本当に何から何まで大変でした。

デザイン

以前、異業種の集まりで知り合いになったインテリア・デザイナーの方にご協力いただき、「純和風」のコンセプトから3つのラフデザインを提示していただく。
その中からみんなで検討し、決定しプロジェクトがスタート。

部品

土台から作るため、シャーシ・フレームに合うものを探すところからスタート。
ここでも困ったことが…
予定していた原付バイクのタイヤ・ホイールでは小さすぎるとデザイナーから指摘を受け再度探してみるが、スーパーカブのタイヤでは大きすぎるし…やっとのことでリトルカブのタイヤが見つかり事なきを得た。

ヘッドライトにもデザイナーさんの拘りがあり、真四角のものでということでした。安易に考えていた「真四角のライト」存在をも疑う状態に…
何とか無事こちらも手配できたものの困りごとはどんどん増えていきます。

次に、シャーシに取り付けるボディフレームの製作。
こちらは、軽量優先ということで当初アルミ製を予定していたが、強度・安全面から急遽「鉄」に変更。しかし、厚みが引っかかり重量オーバーに。
再度、厚みの薄いもので作り直し。
このボディフレームがまた難題…「曲がってて、真直ぐ…の板金」淀川製作所の板金の神様に頼るほかありませんでした。大阪一、いや日本一といっても良いでしょう。60Rもあるカーブ部分の板金は本当に神業です。
何とか形になって次の工程へ…。

組立

各部品を集め、ボディフレームも形になり組み立ててみると…
何と、タイヤ・ホイールを変更したことで、座席位置が合わないボディフレームの高さも合わない…それぞれの修正が発生。
何とか各部分の修正も終わり、発注していたリアウインドの竹が届きはめ込もうとしたところ「カチッ」という快い音が聞こえない…
何と、開口部が大きいため歪が生じていたのです。
一日がかりで歪みを叩き修正すことに…。それでも何とか無事フレーム部分が完成。

塗装・内装・仕上げ

塗装は和紙の上に漆を重ね、その上から漆を混ぜた顔料を重ねていく伝統技術を京都の漆職人さんにお願いしました。
また、扉は扇子職人の方にお願いして360度開閉する扇型の扉を製作していただきました。
また、仕上げになる内装などは守口・門真の仲間にお願いして制作していただきました。

やっと完成!

色々とありましたが、3月10日に近畿運輸局にてMeguruのナンバー取得が完了。
あとは3月18日に走行テストというところまでこぎ着けることができたその時です。走行テストの前に、動作確認をしておきたくて電装屋さんのところへ確認に。
電源を入れたとたんに「バチッ!」という音とともに煙が…
「LEDが飛んだ…」内装と一体型に組み込んであるLEDが…修理に必要なLEDを松原まで直接買い付けに走り、修理には3日かかる…
走行テストにはライトは無くても良い。しかし…間に合うのか?
不安でいっぱいになりながら、18日の走行テスト。
ゆっくりゆっくりとMeguruが走る。カーブもちゃんと曲がれる!
よし!これで修理が間に合えば…
3月25日助成金の最終監査が始まる。皆の必死の対応で何とか午後の実車検査に間に合った。

やった~完成!Meguru完成!

しかし、こんな無謀ともいえる試みにたくさんの方々がご協力・ご支援いただけたからこそ「Meguru」守口・門真の街のシンボルとして、また淀川製作所の未来を背負って誕生したのです。

現在のEV開発

現在は、新型「Meguru」、「誉」、「ロードトレイン」と多くのEV車を開発・制作しています。

Meguru は「EVカフェ/Meguru」にて試乗していただく事も可能です。
ぜひ、一度Meguruに会いに来てください。

 

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